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監督・スタッフ

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監督   熊谷博子

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​撮影:本田雅和
​監督のことば

当時の炭鉱の姿ではあるが、私には、そのまま現代に思えた。中に描きこまれた労働、貧困、差別の問題、戦争への記述、共働き坑夫の家事労働に至るまで今と同じだ。特にエネルギー産業の労働構造は、完全に重なって見える。

前回のオリンピックは1964年。首都圏が好景気に沸く一方で、筑豊には失業者があふれていた。作兵衛さんをめぐる人々が語る、今につながる炭鉱の意味。作兵衛さんと、絵の中の名もない人々とともに日本を掘りたい、と切に思った。

1951年4月8日生まれ。東京都出身。1975年より、番組制作会社のディレクターとして、TVドキュメンタリーの制作を開始。戦争、原爆、麻薬などの社会問題を追う。『幻の全原爆フィルム日本人の手へ』(1982)など。85年にフリーの映像ジャーナリストに。

主な監督作に映画『よみがえれ カレーズ』(1989:土本典昭氏と共同監督)、映画『ふれあうまち』(1995年)、映画『三池~終わらない炭鉱(やま)の物語』(2005年:JCJ特別賞、日本映画復興奨励賞)、NHK ETV特集『三池を抱きしめる女たち』(2013年:放送文化基金賞・最優秀賞、地方の時代映像祭奨励賞)。

朗読   青木裕子(軽井沢朗読館)

1950年、福岡県生まれ。朗読家。津田塾大学を卒業後、1973年にNHKに入局。アナウンサーとして「スタジオ102」や「ニュースワイド」で活躍。定年退職後、2010年、私費を投じて日本で初めての軽井沢朗読館を設立。また2013年、軽井沢町立図書館長に就任。著書に『再婚トランプ』(1992年、朝日新聞社)がある。

                        『軽井沢朗読館だより』(2017年アーツアンドクラフト社)より

ナレーション   山川健夫

1843年、東京生まれ。元フジテレビ、アナウンサー。ベトナム戦争をめぐる発言で放送現場から外され、その後1985年に退社。都会でのすべてを捨て、家族とともに車で日本中をめぐる旅に出る。2年半後に、房総半島の里山の麓に落ち着き、畑と米つくりを始める。農作業をしながらフリーアナウンサーを続けていたが、原発事故後に米つくりを断念。 日本の伝統的な農業と暮らしに基づいた講演も行う。

音楽   黒田京子(作曲・ピアノ)

喜多直毅(ヴァイオリン)

東京都生まれ。1980年代後半、池田篤(as)、村田陽一(tb)、大友良英(g/etc)等と、歌とノイズにあふれた「ORT」を主宰。1990年以降、坂田明(as)等のバンドメンバーや、演劇や朗読の音楽を長期に渡って務めるなど、活動の幅はたいへん広い。2004年から太田惠資(vn)、翠川敬基(vc)とピアノトリオで活動。2010年から喜多直毅(vn)と言葉と音楽の実験劇場「軋む音」を展開。2006年「ORT Music」を立ち上げ、コンサートの企画も手掛ける。

1972年、岩手県生まれ。国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、その独創性と精神性において高く評価されている。他に翠川敬基(vc)、黒田京子(pf)、齋藤徹(cb)との演奏や邦楽・韓国伝統音楽奏者・ダンサー・朗読家との共演も数多い。欧州での演奏も頻繁に行う。

撮影

中島広城、藤江潔

VE・美術

奥井義哉

​照明

佐藤才輔

編集

大橋富代

映像技術

柳生俊一

音響効果

よしむら欅、山野なおみ

MA

小長谷啓太、滝沢康

監督助手

土井かやの、長沢義文

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